これは文字どおり吸玉の基本であり、実際に多くの病気がこれだけで治っているのです。従って目的が健康維持のためでも、病気治療のためでも、またその患部がどこであっても、必ず行うものです。
補助療法
補助療法は、基本療法のあとで肩こりならば肩のこった部位に、腰痛なら腰から足に施術するといった具合に、患部の近くやツボを目安に施術する局部的な治療を言います。
吸玉療法の禁忌 (こんなときには吸玉療法は行わないこと)
吸玉療法も万能ではありません。吸玉療法を行うとかえって症状を悪くさせる場合もありますので、注意が必要です。その例を挙げてみますと、
@ 早急に外科手術を必要とするような急性疾患の場合
A 弁膜症など心臓や血管が正常でない場合
B 強度の全身性貧血の場合
C 極度に身体が衰弱している場合
D その他の急性伝染病や熱性病の場合
などです。
尚、食後や激しい運動をした直後も避けた方が良いので、一時間くらいは待ちましょう。それから、女性の生理中は問題ありませんが、妊娠中は腹部や腰部に対しては施術しない方が無難でしょう。どのようなときでも、目・耳には絶対につけないで下さい。また、喉の気管や食道、頚動脈を傷つけたり、圧迫しすぎないようにしなければいけません。
「誰にでもできる吸玉療法」 宮本猪八著 より