
皮膚は内臓の鏡

身体の状態は、顔をはじめ皮膚に影響を及ぼします。
胃炎の際には、みぞおちの部分に湿疹が出たり、強いストレス、便秘で顔の皮膚が荒れたり、赤くなったりする事があります。
東洋医学では、身体の反応を舌、脈をみて、どこが悪いか診断でき、西洋医学では皮膚の状態を観察する事で、身体の何処からの反応であるかを把握する事ができるのです。
舌、脈、皮膚から得た情報でハリや吸玉で施術する部位を決め、特定の場所に刺激を行うと、身体中に張り巡らされた神経のネットワークが働き治療作用が生まれます。
身体の状態を改善させる事は、決して単純な事ではありませんが、例えば、まぶしい光が目に入るとまぶたを閉じてしまう、くしゃみは明かるい方に鼻を向けると出やすい、これも反射によって行なわれている現象です。
患者さんの状態を把握し、何回も根気強く施術を行うと身体は自ずと変化していくのです。
顔や皮膚の荒れ、痒み、乾燥は身体が示しているホルモンバランスや内臓からのサインなのですから、体の状態が安定することにより反応は自然と消えてゆきます。
大切な事は、皮膚の状態を改善する事ではなく、身体の状態を改善するという意識をご本人が持つ事だと思います。

舌と脈で何がわかるの? >>>